令和4年度 三高時報 第2号

校内文化週間および校内文化発表会が実施されました。
6月17日から24日までの1週間、校内文化週間として、文化部が作品や活動内容の発表活動を行いました。参加部は美術部、写真部、文芸部、JRC部、漫画研究部の5団体でした。
また、6月24日には校内文化発表会を開催しました。全クラス参加の音楽祭(クラス紹介、合唱、パフォーマンスなど)、吹奏楽部、軽音楽部、ダンス部、コーラス部の各部による発表、音楽科の演奏、家政科のファッションショーなどが披露されました。
それぞれの活動に参加した部・科よりいただいたコメント等を紹介いたします。
 

1.校内文化週間(6月17日~6月24日)
写真部
各部員の作品展示を2階通路で行いました。写真のタイトルや写真の配置場所などを試行錯誤しながら全部員一丸で準備に取り組みました。

また、24日の校内文化発表会では撮影を担当し、全クラスの合唱発表、参加部のステージ発表、音楽科の演奏、家政科のファッションショー、すべての発表の撮影に関わることができ、撮影活動の大変さを知ると同時に撮影テクニックの練習にもなり、貴重な体験となりました。

   


今回の参加によって、制作した作品を見ていただく体験と写真撮影作業にあたる体験ができ、今後の部活動での参考になることが多い活動となりました。

 

美術部
「色」をテーマとした「織彩」展を3階通路にて開催しました。自分たちで選んだ11色各色を2、3人ずつで担当し、その色から連想される物やイメージを作品にしました。結果、個性あふれる作品となり、同じ色でも人によってできあがった作品が大きく違うことに感心すると同時に驚きました。

苦労した点は、作品制作はもちろんですが、展示の際の配置場所や構図を決めることでした。全ての作品がよりレベルアップして見えるように、何度もパネルを置き直した調整作業が大変でしたが、いい経験となりました。調整のおかげで、自分たちがイメージした展示ができたと思います。

通りすがりに作品を横目で見てくれる生徒、じっくりと鑑賞してくれる生徒とさまざまな見かたでしたが、嬉しい感想を耳にするたびに、開催できたことにとても感謝しました。

    

 

文芸部
フォトポエムと文芸散歩を題材に作成した展示作品を昇降口に展示しました。

展示準備では、どのようにすれば見やすくなるかという点、どのようにすれば多くの人の目を引くかという点を意識しました。展示作業をする際に、次回展示の参考になる気づきもたくさんありましたので、次回の展示ではそれを反映させていければと思います。

今回、初めての展示をして、作った作品の見せ方、読み手の興味の引きつけ方などを試行錯誤を通して考えていくことの重要性を知るきっかけを得ることができました。この経験を文芸部の1つの伝統として、今後の活動に意欲的に取り組もうと決意できた行事でした。

    

 

JRC部
今回の校内文化発表会では、日頃から生徒の皆さんの協力で回収していますペットボトルキャップで水戸三高の校章である「葵の葉」をデザインした作品を2階通路に展示しました。

JRC部は朝日新聞社が行っているペットボトルキャップ回収運動に参加しています。回収されたキャップはリサイクル資源に生まれ変わり、換金され、発展途上国の子どもたちへのワクチン接種費用に使われます。キャップ回収は海に流れ出て海洋汚染につながるプラスチックごみの削減につながるだけでなく、このようにワクチン費用に生まれ変わることができるのです。一人ひとりの協力で、環境汚染を少しでも減らすことになりますので、今回の展示を通じて、回収運動の大切さの理解につながる活動ができたことに感謝いたします。

 

 

漫画研究部
漫画研究部は花言葉を共通のテーマとしたイラストボードの展示とラミネートカードの配布を昇降口で行いました。

イラストボードの展示作業をしている時に、通りかかった生徒から「かわいい」、「きれい」などの様々な感想をいただき、部員それぞれ頑張って作成してよかったという気持ちを味わいました。また、ラミネートカードは置いた次の日にはすでに残り数枚となっており、「持っていっていただけるだろうか」という私たちの事前の心配をくつがえす人気高で嬉しい誤算でした。

今回の校内文化発表会では、すべての生徒が初めてのことであり、わからないことだらけの試行錯誤状態でしたが、全員の協力で成功をおさめることができたのではないかと思っています。

    

 

2.校内文化発表会(6月24日)
音楽祭
曲・担任の紹介内容・パフォーマンスを各クラスで話し合い、事前の練習をこなして、当日の発表を行いました。

スペースの都合で詳細は掲載できませんので、クラス毎の企画名のみを紹介いたします。

 

    

    

[クラス紹介用のイラスト]

 

吹奏楽部
この2年以上、新型コロナウィルスの影響で全校生徒の前で演奏する機会がありませんでしたが、今回2つの学年約550人およびオンラインでの1つの学年170名生徒に演奏を披露することができました。企画してくれた生徒会の役員および先生がたに感謝いたします。

今回の演奏会は、新型コロナウィルスの影響により定期演奏会の延期、学校HP用の撮影などで活動の期間が集中してしまったため、短期間での準備となってしまいましたが、部員全員の一致団結、顧問の先生がたのサポートにより、どうにかこぎつけることができました。

校内文化発表会を通じて、自分たちの活動は演奏を聞いてくれるかたがいて、初めて成り立つものであることを改めて、感じることができました。

これからは、この後にあるコンクールで東関東大会への出場を目指して、毎日の練習時間を大切にし、聞いていただける方への感謝の気持ちを感動を与えることで表現できるように頑張りたいと考えています。

    

 

軽音楽部
軽音楽部は、 『さんふぇす』という企画で3つのバンドが演奏を披露しました。練習の時に、何度も演奏練習したり、アドバイスし合ったりしている姿を見て、バンドはメンバーが1人でも欠けたら、成り立たないということを改めて感じました。演奏準備や楽器運びなど、出演者・サポートスタッフの別なく一人ひとりが連携し、協力し合ったからこそ、軽音楽部の発表が成功を収めたと思います。最高のパフォーマンスを見せてくれた3つのバンドのメンバー、演奏を聞きながら手拍子・ペンライトで盛り上げてくれた皆さん、サポート役のメンバーには感謝しかありません。「軽音楽部の発表、よかったね」「すごかったね」などの感想を聞き、仲間を誇りに思いました。開催のために企画・運営にあたってくれた生徒会の役員の皆さん、ありがとうございました。

    

 

ダンス部
ダンス部は、『M3 DANCE CLUB SPECIAL LIVE “踊”』という企画で、発表会に向けた話し合いを頻繁に行い、発表に備えました。曲、衣装、振り付けなど自分たちで考える中で、見ている方たちにどうしたら楽しんでいただけるのか、感動してもらえるのを考えました。練習時間を増やして、リハーサルも繰り返し行いましたが、部員数も多く、ダンスに対する熱意も強いので、意見がうまくまとまらない時もあり、全員が納得のいくステージにまとめ上げるまで時間もかかりました。それでも、お互いに支え合いながら練習に励んできました。

本番は気温が高く、緊張や不安も大きかったですが、最後まで全員、全力で踊りきることができ、今までの中で一番楽しいステージになりました。たくさんのお褒めのことばをいただき、喜びと同時に部員のみんな、顧問の先生方への感謝の気持ちでいっぱいになりました。開催してくださった生徒会役員の皆さん、先生方、本当にありがとうございました。

    

 

コーラス部
コーラス部は、女声三部合唱版の「ハナミズキ」と“天使にラブ・ソングを”からの「Hail・Holy・Queen」の2曲を披露しました。

クラス発表形式の合唱準備やコンクールに向けての練習とバランスをとるのが難しく、うまく行かないことも多く大変でした。そのような中で、発表に向けた短い練習時間で、部員一人ひとりが意見を出し合って振り付けを考えたり、パート練習を集中して行ったりして、全員協力で取り組むことができました。本番では、練習の成果を十分に発揮でき、私たちの歌声を体育館に響かせることができて、よかったと思います。

今回、行われた校内文化発表会と通し、協力することの大切さを改めて感じることができました。今後の活動に取り組む時には、今回の行事で学んだことを心にとめていきたいと思っています。

    

 

家政科(ファッションショー)
家政科のこれまでの活動の集大成として『The Garden of -エデンの園-』をテーマとしたショーを企画しました。今年は昨年とは違い、観客(一般公開ではなく、生徒観客)入りのファッションショー開催でした。チーフを務めた私にとって、たくさん失敗し、たくさん学ぶことのできた行事であったと感じています。観客ありのショーが3年ぶりということもあり、何を行うべきか、何から準備に取りかかるべきか、これまでは先輩方に指示していただき、こなすだけでしたが、今回は自分たちで考え、行動しなければならない点が重圧となり、不安でいっぱいになりました。ショーを終えて、達成感と安堵感に包まれています。

ショーを作り上げる上で、一人ひとりの思いを尊重し、一つにまとめることがどれだけ大変なことなのか、実感できました。この大きなイベントを作りあげ、後輩へと繋ぐことができたことが何よりの喜びです。

    

 

音楽科
音楽科は以下の5つのプログラムでステージ発表を行いました。

1 3年合唱・・女声合唱曲合唱曲集 ぜんぶここに より「ぜんぶ」

2 ピアノ独奏・・ドビュッシー作曲 版画 より 第3番「雨の庭」

3 ピアノ連弾・・ブラームス作曲 ハンガリー舞曲 「第5番および第6番」

4 ソプラノ独唱・・平井康三郎作曲「ゆりかご」モーツァルト作曲「女は十五にもなれば」 

5 クラリネット独奏・・シュライナー作曲「インマー・クライナー」

音楽科は普段からのレッスン・個人練習の成果を十分に発揮し、落ち着いたステージパフォー

マンスとなりました。また、演奏・発表を行わない生徒たちもステージを盛り上げるパフォーマンスで協力的に活動しているのが印象的でした。

普段の練習成果を他の方々にみていただくことによるモチベーションの維持やスキルアップなど発表会の意義を再認識する行事となりました。

   

令和4年度 三高時報 第1号

1 第26回全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテスト 審査員賞受賞

令和4年3月28日、武蔵野音楽大学ブラームスホールを会場にして開催された第26回全日本中学生・高校生管打楽器ソロコンテストで3年石崎羽夏さん(クラリネット)が審査員須山芳博賞を受賞しました。

石崎さんは「本番に向けてしていたことは何ですか?」という問いに対し、「音色のバリエーションを増やすための練習以外に、絵や綺麗な景色やオペラなどを見て感性を磨きました。その他にも自分が演奏する曲の音源を複数聴き比べたり、いいと思った演奏家の演奏を参考にしたりして自分で納得のいく演奏ができるよう努力していました。」と語っていました。

また、本番前のルーティンや本番中の様子などを交えて、貴重な体験ができるように支えてくれている方々への感謝の気持ちも語っており、石崎さんの音楽に対する誠実さや努力を感じました。

 

2 IBARAKIドリーム・パス 敢闘賞受賞

茨城県内の高校生が地域課題の解決や夢の実現に向けて自ら企画を実践し、挑戦する力を養うことを目的としているIBARAKIドリーム・パス事業のプレゼンテーション大会が130日オンラインで開催され、3年前川みずきさんと平塚妃鞠さんのチームが「点と点がつなぐ世界」をテーマに約5カ月間準備したプレゼンを行い、敢闘賞を受賞しました。

差別や偏見のない社会を目指し、障がいの有無に関わらず、あらゆる世代の人が楽しめる

ボードゲーム(人生ゲーム)の制作を提案・研究した2人は、準備段階時、他者の感覚の違いを理解することの難しさを感じると同時に、違いを乗り越える工夫を凝らすことの楽しさを経験できたことを感想として語ってくれました。

発表内容等は動画(https://www.youtube.com/watch?v=bMg0gIMMfHg)をご覧ください。

3 学年別遠足の実施

令和4年426日に全学年で学年別の目的地を設定した遠足が実施されました。内容と参加した生徒の感想等をお伝えします。

 

1学年

1学年はアクアマリンふくしまへの遠足であった。当日はあいにく天気が悪かったが、雨には至らず、屋外の展示も見ることができた。館内もとても広く、多種多様な生物の展示をしており時間をかけてゆっくり観察でき満足感を感じられた。また、アクアマリンふくしまの目玉と言える潮目を再現した三角水槽では、群れているイワシの鱗が光を反射して非常に美しいさまを見ることができた。新型コロナウィルスの影響で学年内での交流機会が少ないが、この遠足を通して、クラスをこえた親睦を深めることができたと思います。

    

 

2学年

2学年は426日に那須ハイランドパークに遠足に行きました。曇り空ではありましたが、無事に終えることができました。参加した生徒たちの感想を聞いてみました。

・新しいクラスで友だちができるか心配だったが、遠足をきっかけにして話したことのない子とも話せてよかった。

・部活の仲間と1回転するジェットコースターを始めさまざまなアトラクションを楽しむことができた。

・新しいクラスで出会った人との絆が深まった。

新クラスでの行事である遠足を通して、それぞれが思い出を作れ、話したことのない人と

交流できるよい機会となったと思います。
      

 

 

 

 

 

3学年

3 年生は、遠足で上野・浅草方面に行った。上野では、クラスごとに、美術館や博物館で、芸術や歴史に触れた。教科書でしか見られないような資料に思わず感嘆の声を漏らし、立ち止まって眺める生徒もみられた。その後、グループごとに上野や浅草の街を探訪した。浅草寺に参拝する姿や、お土産屋の列に並ぶ姿がみられた。それぞれの進路に向かって一層の努力をしなければならない3 年生にとって、この遠足は、東京の街並みを楽しみながらのよい息抜きになったのではないかと思います。